総額60億円規模、業務量増加に配慮
SGホールディングス(HD)は、グループの佐川急便のトラックドライバーらを対象に、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、1人当たり10万円を上限として見舞金を12月に支給する方針を決めた。総額で60億円規模となる見込み。
対象はドライバーや事務員らとする方向で調整している。コロナ禍で宅配の荷物が急増、物流現場の負荷が拡大していることに配慮する。
物流業界ではヤマトHDが今年5月、やはりコロナ禍で負担が増大していることを理由として、ドライバーら約22万人を対象に見舞金を支給。丸和運輸機関は今年8月、和佐見勝社長が個人資産の一部10億円以上を役員とドライバーら従業員約1万人に贈与する方針を公表していた。人手不足が依然深刻な中、貴重な労働力をつなぎとめたいとの思惑もある。
(藤原秀行)