研究所敷地内に製品・資材の保管棟増設、得意先へ直送予定
コンタクトレンズの製造・販売を手掛けるシードは11月12日、埼玉県鴻巣市で新たな製品・資材倉庫棟を建設、11月下旬に稼働を始めると発表した。
同市の「シード鴻巣研究所」の敷地内に新設した。延べ床面積は製品倉庫棟(地上3階建て)が4076平方メートル、資材倉庫棟が817平方メートル。製品自動倉庫やパレタイジングロボットを導入、省人化と出荷などの物流効率化を実現する。
シードは現在、アジア・欧州を中心に31カ国・地域で事業展開している。今回新築した製品・資材倉庫棟は国内外への出荷増を見込み、製品の安定した在庫や文書などの保管場所の確保を図るとともに、工場内物流の省人化と自動化が目的。鴻巣研究所は高度管理医療機器等販売業の許可を取得しており、国内2カ所に設置している物流センターと同じく、得意先への製品直送を予定している。
製品自動倉庫は搬送箱(コンタクトレンズ32枚入り製品換算で50箱=1ケース)単位で約2万9000ケース(145万箱)が保管可能。コンタクトレンズが収納されている搬送箱を各棚に格納する自動格納機能を備えており、コンベヤーで運ばれる搬送箱を、レンズの種類や出荷時期毎に識別し、12本から成る高さ約10メートルの製品自動倉庫の棚に全て自動格納する。
製品倉庫棟の外観(以下、いずれもシードプレスリリースより引用)
パレタイジングロボット
製品自動倉庫
(藤原秀行)