プロロジスが千葉市で6・8万平方メートルのマルチ型物流施設完成、アサヒロジなど3社入居で100%稼働

プロロジスが千葉市で6・8万平方メートルのマルチ型物流施設完成、アサヒロジなど3社入居で100%稼働

45フィートコンテナセミトレーラーが上層階まで直接アクセス可能

※庫内などの写真を追加しました

プロロジスは11月25日、千葉市稲毛区でこのほど完成した新たなマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク千葉2」の竣工式を現地で開催した。

地上4階建て、RC造(一部S造)で延べ床面積は6万8207平方メートル。アサヒロジとM・Kロジ(福岡県宇美町)、日本通運の3社が入居を決めており、稼働率100%でのスタートとなった。隣接地で既に運用している「プロロジスパーク千葉1」も満床で稼働中。


「プロロジスパーク千葉2」の外観(右側)。左は稼働中の「プロロジスパーク千葉1」(プロロジス提供・クリックで拡大)


カフェテリア(プロロジス提供・クリックで拡大)

「千葉2」は千葉湾岸エリアから約6キロメートルで、国道16号と東関東自動車道の結節地点に位置。東関東自動車道の千葉北ICから約3キロメートル、京葉道路の穴川ICからも約4キロメートルで、都心部をはじめ関東一円へのアクセスに強みを持つ。

ランプウェーで3階までの各階に45フィートコンテナセミトレーラーが直接アクセス可能。3~4階は荷物用エレベーターと垂直搬送機を備えたメゾネット型としており、流通加工から保管まで幅広い物流オペレーションに対応できる設計を採用した。最小賃貸面積は約1800坪からワンフロア最大4500坪と設定、小規模ニーズにも対応できる。

無料Wi-Fiや有線放送を備えたカフェテリアスペース、高機能自動販売機コーナー、隣接する「千葉1」の厨房で作った弁当類を販売するパントリーコーナーを整備。カフェテリアの一部には、集中したい作業時や1人での休憩に利用しやすい仕切り壁付きの個人向けスペースを導入、新型コロナウイルスの感染拡大で密集を割けることが強く求められている点にも配慮した。入居企業の従業員が来客対応や打ち合わせに利用できる会議室も取り入れている。

防災面ではプロロジスのマルチテナント型物流施設の標準仕様としている非常用発電機、緊急地震速報、衛星電話などに加えて「千葉 1」の井戸水浄化設備からの給水も備え、停電時や災害時にも安心して働ける環境を整えた。併せて、倉庫内にセンサー付き照明、事務所には昼光センサー制御照明、共用部には人感センサーをそれぞれ設け、電気使用量削減にも貢献できるよう努めている。


テープカットに参加した(左から)アサヒロジ・貝賀司常務執行役員、プロロジス・山田御酒社長、千葉市・熊谷俊人市長、施工を担当したフジタの奥村洋治社長(以下、クリックで拡大)


3階の庫内


45フィートコンテナセミトレーラーが直接アクセス可能


カフェテリアに設けた仕切り壁付きの個人向けスペース

(藤原秀行)

物流施設/不動産カテゴリの最新記事