BIMとデジタル測量など組み合わせ、時間短縮や作業品質均一化目指す
大和ハウス工業と測量機器大手のトプコンは11月25日、建設現場の全工程をデジタルデータで一元管理し、作業の生産性向上につなげる「デジタルコンストラクション」の実現に向け協業すると発表した。同日付で基本合意書を締結した。
大和ハウスが既に活用している、建物を3D(3次元)で表現可能なシステム「ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)」と、トプコンが持つデジタル測量や建機の自動制御などの先進システムを組み合わせ、測量の時間短縮や作業の品質均一化などにつなげる。両社は2025年までに建設現場の生産性を20%高めたい考えだ。
対象は戸建て住宅やマンション、商業施設、物流施設など全ての現場。トプコン子会社のトプコンオプトネクサスの先進的光学部品工場(福島県田村市)の建設で、大和ハウスとトプコンの技術を組み合わせた結果、施工期間の短縮などの成果を挙げられたという。建設現場も人手不足や高齢化の課題を抱えており、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進でカバーを目指す。
(藤原秀行)