最も効率的なルートや必要な収集車台数など短時間で算出、都市環境改善後押し
建設技術のコンサルティング最大手、日本工営とAI(人工知能)開発を手掛けるスタートアップ企業のグルーヴノーツ(福岡市)は12月22日、ミャンマーのヤンゴンで、情報処理能力が大幅に向上した「量子コンピューター」を用いたごみ収集・運搬の最適化支援を開始すると発表した。福岡市とも連携し、環境省の事業として実施する。
同国は経済成長が続く中、ごみの量も急激に増えているため、両社が連携して先進技術を使い、複雑な計算を短時間で行って最も効率的に収集できるルートや必要な収集車の配備台数などを算出。都市環境の改善を後押ししていきたい考えだ。
グルーヴノーツは2019年、三菱地所と東京・丸の内エリアでごみ収集車の収集ルートをAIと量子コンピューターで最適化する検証を実施、総走行距離の短縮などの効果を確認した。
量子コンピューター技術活用による業務改善のイメージ(両社提供・クリックで拡大)
(藤原秀行)※ロゴマークも両社提供