スズケン、製薬企業から患者宅までの医薬品トレーサビリティーモデル構築

スズケン、製薬企業から患者宅までの医薬品トレーサビリティーモデル構築

自社開発の在宅用保管庫とパナソニック製保冷ボックスを組み合わせ、患者自身による投与支援

スズケンは1月21日、製薬企業から医療機関、患者宅までをカバーできる医薬品のトレーサビリティーモデルを構築したと発表した。

同社が展開している医薬品の専用保管庫「Cubix(キュービックス)」で新たに開発した在宅版の小型タイプと、パナソニックが開発した真空断熱保冷ボックス「VIXELL(ビクセル)」を組み合わせることで、細かい温度管理を求められる医薬品を安全に製薬企業から医療機関を経て患者宅まで搬送、在庫管理できるようにし、患者が自身で適切に投与するのを支える。

ビクセルはマイナス20度以下も長時間維持できるため、ワクチンの輸配送もカバーできるのが特徴。IoT(モノのインターネット)機器を連動させることで、輸配送時の温度データをリアルタイムで取得、監視することが可能。

新モデルの品質管理などは医薬品の流通に関する国際的な基準「GDP」のガイドラインにも準拠している。同社は新モデルを駆使することにより、医薬品廃棄ロスの削減や医療関係者の業務負荷低減にもつながると見込む。


新モデルの概要(以下、いずれもスズケンプレスリリースより引用・クリックで拡大)


在宅版キュービックス(左)とビクセル

(藤原秀行)

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