日本通運、本社移転後に東京・港区の高層ビル売却を検討

日本通運、本社移転後に東京・港区の高層ビル売却を検討

コロナでオフィス需要に変化、他企業への賃貸と比較

日本通運が現在本社機能を置いている東京都港区東新橋の高層ビルに関し、今秋に本社を移転した後、売却する検討に入ったことが分かった。

現在の本社は2003年に完成した地上28階建てのビルに入居している。現在、東京都千代田区神田和泉町にグループの重要な機能を集約する新たな本社ビルの建設を進めており、今年8月の竣工を見込む。

関係筋によると、本社移転後のビルは他の企業への賃貸を想定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務が広がり、オフィス需要にも変化が出てきていることなどから、売却も選択肢に入れて検討することにしたもようだ。今後の不動産市場動向などを見極めた上で、賃貸とメリットを比較し、正式に判断する見通し。

日本通運は1月27日午後、一部メディアの売却検討報道に関し「移転後の現『汐留本社ビル』については賃貸、売却などさまざまな可能性を検討している」とのコメントを発表した。

(藤原秀行)

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