熊本地震で被災の阿蘇大橋区間、3月7日に全線開通

熊本地震で被災の阿蘇大橋区間、3月7日に全線開通

国道や県道が全て復旧、移動時間が半分に短縮

赤羽一嘉国土交通相は2月2日の閣議後記者会見で、2016年4月の熊本地震で被災した国道325号の阿蘇大橋区間(熊本県南阿蘇村)が3月7日に全線開通すると発表した。地震発生から約5年で被災した国道や県道が全て復旧する。

赤羽国交省は「今回の開通で迂回が解消し、これまでの半分の約30分の移動時間で済むことになる。地域住民の皆様方の生活の足確保はもとより、阿蘇観光の玄関口としてのアクセスルートの回復により観光活性化に大いにつながることを期待している」と語った。

阿蘇大橋は地震で起こった大規模な土砂崩れで崩落。国が県に代わって架け替え工事を進め、崩落前の橋から約600メートル南のエリアで新たに全長525メートルの橋を建設した。

将来の地震発生に備え、機能を迅速に回復できる構造を採用するなど工夫を凝らしているという。


新阿蘇大橋の復旧状況(2020年12月撮影、国土交通省九州地方整備局熊本復興事務所資料より引用・クリックで拡大※一部加工しています)

(藤原秀行)

詳細な資料はコチラから(熊本復興事務所ウェブサイト)

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