「ウィズコロナ」重視、テレワーク利用拡大受け会議室をウェブ対応も
シービーアールイー(CBRE)は2月9日、東京都千代田区丸の内の本社オフィスを大幅にアップグレードしたと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、「ウィズコロナ」対応を重視したのが大きな特徴だ。
社内のカフェ「RISE Café(ライズカフェ)」は開放的な空間として社員や将来は外部からの訪問者がリラックスしてコミュニケーションできるようなラウンジ仕様に改装。同時に、室内の換気性や温熱快適性、洗浄度を定期的にモニタリングするとともに、新たな空調システムも試験的に導入、密な環境の回避に努める。
オンライン会議が増えているのを考慮し、ウェビナースペースを導入。「フォーマル」と「カジュアル」の2種類を用意している。また、主要な会議室のオンライン会議設備を刷新するなどの工夫を凝らしている。
他にも、飛沫防止パネルを設けると同時に、グラフティーアートを施し、無機質にならず躍動感のある空間演出に腐心。遮音パネルで覆った「集中席」を設けるなどの配慮もしている。
CBREワークプレイスストラテジー(WPS)責任者の金子千夏氏は「いまだコロナ収束の目途がつかない中、多くの企業が社員の新たな働き方を模索されている状況にあるので、本取り組みがニューノーマル時代の働き方のヒントとして、ご参考になればと考えている」とコメントした。
グラフティーアートを施した飛沫防止パネル(以下、いずれもCBRE提供)
窓際に設けた集中席
「フォーマル」タイプのウェビナースペース
「カジュアル」タイプのウェビナースペース
「交流の場」として再設計したカフェ
(藤原秀行)