JR貨物が社内イントラを大規模刷新へ

JR貨物が社内イントラを大規模刷新へ

社員にモバイル端末とスマホを配布

 JR貨物は11月14日、2018年度から2カ年にわたって社内ITインフラシステムを全面刷新すると発表した。

 社員1人に対してモバイル端末とスマートフォンを各1台配布。次世代ITシステムの採用・活用によって社員同士が常にコミュニケーションできる体制を構築することで、情報共有・意思決定の迅速化や企業風土の変革、業務効率向上などを図り、同社が取り組んでいる“働き方改革”ならびに“業務創造推進プロジェクト”を支援・実現するのが狙い。

 現行の社内ITインフラシステムのサーバー、社員用パソコン搭載のOSサポートが20 年1月で終了することを踏まえ、ネットワーク工事などを3段階で進めていく計画。「ステップ1」に当たる18年度では本社、東北・関東支社の非現業部門社員を対象にモバイル端末とスマホを導入。併せてスマホ経由のリモートアクセスに必要なネットワーク工事を実施する。「ステップ2~3」では先行導入した結果と規模・効果を検証し、段階を経て全国展開を目指す予定。これに伴い一部を除いて固定電話および有線回線は撤去する。

システム刷新の効果として

  1. 端末・機器更新などの簡素化
  2. 既存アプリケーションプログラムの更新や機能拡張などへの対応
  3. 社員の意識改革、企業風土の変革の醸成、ワークライフバランスの実現
  4. 社内コミュニケーション力の強化⑤情報共有・意思決定の迅速化
  5. 業務効率向上
  6. コスト削減
  7. 事業継続

――を想定している。

 同社では今回の大規模ITシステムリニューアルについて「単純なシステムの置き換えではなく、社員一人一人が働きがいを感じられるよう仕事の進め方や諸制度などを抜本的に見直す」ことを大前提に掲げ、並行して経営基盤を中長期的に強化するためのツールと位置付けている。

(鳥羽俊一)

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