ラクスルとNTTロジスコ、輸配送計画自動化システムの共同開発を正式発表

ラクスルとNTTロジスコ、輸配送計画自動化システムの共同開発を正式発表

複数の成約条件を考慮、宅配や路線便など最適な手段を都度選択

荷物とトラックのマッチングサービス「ハコベル」を展開しているラクスルとNTTロジスコは3月1日、輸配送業務全体を最適化するための「輸配送計画自動化システム」を共同開発したと正式発表した。

マスターデータとして設定した荷物の特性による制約条件や協力運送会社との契約条件などを考慮した上で、システムが出荷指示に基づき、宅配や路線便、チャーターの中から最適な手段をその都度選択。個々の拠点の実態に最適な計画を取りまとめる。

両社は属人的な色合いが強かった輸配送計画のノウハウをシステムで広く共有できるようにし、業務の平準化や標準化を促進するのが狙い。

両社が今年1月25~28日にNTTロジスコの拠点で実証実験を展開したところ、事務作業の1日当たり所要時間を旧来の40分から10分へ75%短縮できたほか、投入する車両を減らしたり輸送方法を見直したりすることで輸配送に要するコストも25%抑えたという。

ラクスルは一般貨物を対象とした配車管理システム「ハコベルコネクト」のオプションサービスとして同システムを提供する方向で準備を進めている。NTTロジスコとも連携し、精度向上などに引き続き取り組み、実用化したい考えだ。

NTTロジスコは2020年にハコベルコネクトを全国24拠点のうち中核3拠点で導入するなど、アスクルのシステムを借りながら配車業務の効率化に取り組んでいた。


新システムの流れ(両社提供)

(藤原秀行)

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