プロロジスが火災で焼失の宮城・岩沼物流施設敷地で再開発スタートを発表、消火対策強化へ

プロロジスが火災で焼失の宮城・岩沼物流施設敷地で再開発スタートを発表、消火対策強化へ

外部から開錠可能なシャッター採用など想定

プロロジスは3月4日、同社が物件供給のスポンサーを務めているJリートの日本プロロジスリート投資法人が、宮城県岩沼市で新たな物流施設「プロロジスパーク岩沼1」の起工式を同日行ったと発表した。

同施設はマルチテナント型物流施設として2008年10月に完成したが、昨年4月に起きた火災で焼失。解体撤去した上であらためて同じ敷地で地上2階建ての鉄骨造、延べ床面積約5万1000平方メートルのマルチテナント型物流施設を建設する。竣工は2022年4月の予定。

再開発後の施設は、仙台空港に至近の工業団地内に位置。仙台市中心部から約15キロメートル、仙台港から約18キロメートルと地の利の良さが特徴。入居企業は最大6社を想定し、約1500坪(約5000平方メートル)から利用できる設計とする。

東北エリア全域への配送拠点として食品・消費財などの物流需要を見込む。1階は食品系企業からニーズの高い両面バースを取り入れ、2階は有効天井高6・5メートルを確保して4段ラックを使えるようにする。日用雑貨などの効率的な保管に対応する。

大型車両が各フロアに直接アクセスできるため、有事の救助活動や消火活動がしやすい施設形状としている上、消防ホースの水圧を利用して外部から開錠可能なシャッターを採用するなど、所轄消防署とも協議し消火活動に有効な対策を施す。

津波や水害による浸水対策として建物レベルを1・5メートル高く設定するとともに、緊急地震速報システムや衛星電話、72時間程度の電源を確保する非常用発電機を実装。断水対策にも注力する。


再開発後の施設の完成イメージ(プロロジスプレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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