UDトラックス、群馬部品センターで倉庫屋根・外壁へ遮熱塗装施し室内は最大10.5℃気温低下

UDトラックス、群馬部品センターで倉庫屋根・外壁へ遮熱塗装施し室内は最大10.5℃気温低下

電力使用量が年間10%減少

UDトラックスは2月9日、アフターマーケット部品の国内外への物流ハブとして機能する群馬部品センター(群馬県太田市)の建屋屋根と外壁に、同社としては初めて遮熱塗装を施したと発表した。

夏場の屋内の最高温度が施工前と比較して最大10.5℃低下、電力使用量は年間10%減少し、作業環境の改善とCO2排出量の削減に貢献していると説明している。

室内温度が上昇する夏場の倉庫内での作業負担の軽減・エネルギー消費量の削減、建屋の美観回復を目的として、遮熱塗装を実施。平均気温を30℃以下で維持できるようになった。

倉庫内には冷気暖気が行き届くような冷暖房機器は設置しておらず、中で働く従業員にとって夏場の作業は熱中症のリスクを伴っていた。遮熱塗装施工後は従業員から「体感温度が下がり、出社するのが楽になった」との声が挙がったという。

断熱・防水・防錆・防汚効果も併せ持つ真っ白な塗装による美観回復は、作業環境改善のみならず従業員のモチベーション向上にもつながったと効果を強調している。

部品センターでは、CO2排出量削減に向け、倉庫内照明のLED化、電動フォークリフトの採用、グリーン電力への切り替えなどが挙げられ、将来のソーラーパネル導入も検討している。地理的にも近く、グループ会社のいすゞ自動車(いすゞロジスティックス)・岩舟グローバルセンター(栃木県栃木市)との共同運送にも取り組み、CO2排出量削減と物流の効率化に寄与しているとアピールしている。

(藤原秀行)※写真はUDトラックス提供

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