来年の沖縄進出で、3PL事業基盤強化も目指す
ニチレイロジグループ本社の梅澤一彦社長は11月15日、東京都内で開いたセミナーであいさつし、今後の事業計画として沖縄県へ進出することをあらためて紹介した上で、同県内に構える物流拠点を生かして全国一貫物流サービスの実現と3PL事業基盤の強化を図る考えを示した。
セミナーであいさつする梅澤社長
梅澤社長は、那覇市に新設される「那覇港総合物流センター」内で2019年5月に設備能力が1万1995トンの「ニチレイ・ロジスティクス九州 那覇新港物流センター(仮称)」を稼働させる予定をあらためて説明。
「沖縄は国内で数少ない人口増加が見られる地域であり、インバウンド需要も旺盛なため、今後の低温物流市場の成長が見込まれている。食品の安定供給へのニーズもあり、ポテンシャルのあるエリアと考えている」と意図を解説した。
また、20年3月に名古屋市の港湾地区で稼働予定の「名古屋みなと物流センター」(3万620トン)にも言及。パレット自動倉庫やケース自動倉庫、移動ラック、高速ソーターなどのマテハンを導入する方針を明らかにした。
さらに、同センターではハード面に加え、ソフト面でも女性が活躍できる環境整備などに取り組む意向を示し、「当社グループの将来におけるモデルセンターと位置付けている」と強調した。
(藤原秀行)