データドリブン経営の深化目指す、各階層で実施
ヤマトホールディングス(HD)は3月17日、グループを対象とするデジタル教育プログラム「Yamato Digital Academy(ヤマトデジタルアカデミー、YDA)」を始めると発表した。ビッグデータを分析してビジネスの意思決定や課題解決を図るデータドリブン経営の深化を目指す。
4月1日にヤマトHD傘下のヤマト運輸へ主要事業を集約する再編を実施するのに伴い、将来のヤマトグループを担うデジタル人材の育成に着手する。3年で1000人規模の受講を想定している。
YDAは経営層向け、デジタル機能本部向け、全社員向けの各階層で構成。経営層へはDX(デジタルトランスフォーメーション)に必要な経営制限の分析などに関するプログラムを導入し、正しいビジネス判断ができるだけの素地を身に着けてもらうのが狙い。
デジタル機能本部向けは、各事業本部、各機能本部と協調して新規ビジネス立ち上げに中核的役割を果たせるようになるためのカリキュラムを準備。ITを駆使した事業創出力の習得をバックアップする。
全社員向けは、ヤマト運輸の各事業本部、各機能本部、コーポレート部門のリーダーに対し、基礎的なDX研修を受講してもらうことで新しい価値を創出できる人材の育成を目指す。研修受講後はミッションや役割を明確にした上で、デジタル機能本部を兼任するか、もしくは各本部、コーポレート機能でDX推進担当者に任命し、ヤマトグループの企業価値向上に当たらせる。
ヤマト運輸の各主管支店のスタッフは、デジタル機能本部から提供されるデジタルデータを柔軟に活用するための研修を受講。デジタルツールを使いこなせるようにし、全社員の創意工夫による業務の効率化、高度化を加速させる。
各階層のカリキュラム概要(ヤマトHDプレスリリースより引用)
(藤原秀行)