生産・調達先の多様化で成果を共有、投資促進イベントなども想定
梶山弘志経済産業相は4月27日、オーストラリアのダン・ティーハン貿易・観光・投資相、インドのピユシュ・ゴヤル商工相とオンラインで会談した。
3閣僚は会談後に発表した共同声明で、新型コロナウイルスの感染拡大で世界的にサプライチェーンが脆弱な状態に置かれているとの見方で一致。サプライチェーンの強化に向け、生産拠点や調達先の多様化、物流業務のデジタル化を進めていく方針を確認した。
さらに、3カ国の協力を推進するための枠組み「サプライチェーン強靭化イニシアティブ(SCRI)」を開設することを決定。各国の優れた取り組みを共有するため、今後も毎年最低1回は3閣僚で会合を開催することを打ち出した。
SCRIは投資促進や企業とサプライヤーのマッチングに関するイベントを開き、生産・調達先を増やす機会を提供。3カ国以外の国・地域にも参加を呼び掛けていく方向性をにじませた。
オンライン会談に臨む梶山経産相(経産省ウェブサイトより引用)
(藤原秀行)