ライオン、ASN活用し卸売業向け納品を効率化へ

ライオン、ASN活用し卸売業向け納品を効率化へ

商品と照合容易に、紙伝票の電子化も

ライオンは4月28日、プラネットが展開している物流業界向けのEDI(電子データ交換)システム「ロジスティクスEDI」を活用し、新たな物流効率化の取り組みを開始すると発表した。

卸売業へ納品する際、輸送のトラック単位でASN(事前出荷通知)を送信。納品時の検品作業簡素化や紙伝票の電子化を進め、労働生産性向上と物流インフラの利用効率化を目指す。

同社は従来、卸売業への納品については、前日までの受注分を社内で在庫引き当てを済ませた後、配送車両の手配などを行っている。配送車両台数や積載商品名、数量の情報は商品を配送する時に「納品伝票」を渡すまで伝達できていなかった。

また、卸売業が荷受けするに当たり、発注情報と「納品伝票」、さらには商品の照合を行い、差異が見つかればその都度要因の確認を迫られていた。

ロジスティクスEDIを活用した配送車両単位でのASNを配信することにより、卸売業は発注情報と納品情報を事前に照合できるようになる。ライオンは荷受け現場で事前入手したASNと実際に入荷する商品の情報を照合する形になるため、検品の簡素化などで入庫を円滑に完了し、ペーパーレス化などの効率化にもつながるとみている。

同社は各業務プロセスをモデル化し、日用品卸流通業界の標準仕様として活用されるよう推進していく方針。


ASN活用のイメージ(ライオンプレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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