グローバルで競争激化見込み、全体最適推進を強調
ダイフクは5月11日、2021年3月期決算のメディア向け説明会をオンラインで開催した。
21年3月期はeコマース関連のマテハン設備が伸びた影響で商業および小売業の受注高が前期比30・2%増の1363億円、売上高も24・4%増の1155億円になったと説明。22年3月期に関しても、引き続きeコマース向けが伸びるとみていることを明らかにした。
下代博社長は会見で「受注は全般的に上向いており、IL(イントラロジスティクス)事業のeコマース関連も順調」と指摘。各事業全体の設備投資は22年3月期に136億円、研究開発に108億円といずれも過去最高を計画していることに言及した。
併せて、「マテハン市場が拡大していくのに伴い、従来の競合だった欧米メーカーに加え中国などの新興メーカーが急成長している。今後グローバルでの競争がますます激化することが見込まれているので、全体最適を推進し、グループの競争力強化を掲げている」と強調。その一環として自動車向けと空港向けのマテハン機器事業を統合したことに触れ、「人材の流動性を高め、世界で培ったノウハウを共有していく」と狙いを語った。
(藤原秀行)