東南アジアで事業拡大目指す、AI活用した物流最適化システム開発も視野
日本や東南アジアの生鮮食品を対象とした産地直販ウェブサイトを運用しているSECAI MARCHE(セカイマルシェ、東京都江東区)は5月18日、ベンチャーキャピタルのBeyond Next Ventures、楽天ベンチャーズの2社を対象に総額1億5000万円の第三者割当増資を実施したと発表した。
調達した資金は、生鮮食品に関する集荷や在庫管理、配送などを生産者から一括して請け負うフルフィルメントサービスの強化、人材採用、マーケティング活動に充てる予定。セカイマルシェは東南アジアで事業を拡大していきたい方針だ。
AI(人工知能)を活用し、集荷の時期や消費者に届ける順番などを自動計算し、物流業務の最適化を支援する新システムを開発、東南アジアで展開していくことも視野に入れているもようだ。
セカイマルシェは日本やマレーシアを中心に3000点以上の食材を取り扱っている。100以上の生産者が登録し、300を超える飲食店・ホテルが利用している。フルフィルメントサービスは最適なコストで少量・多品種の配送が可能な共同集荷配送を実施。自身では物流機能を持たない生産者が産直サイトを通じて手軽に消費者へ野菜などを届けられるよう支援している。
生産者ら(以下、いずれもセカイマルシェ提供)
共同集荷配送の概要
(藤原秀行)