約150個体、65事例目
環境省は5月25日、東京港青海ふ頭内で確認されたアリについて、専門家による同定の結果、強い毒を持ち刺されるとやけどのような激しい痛みに襲われ、アレルギー反応で死に至ることもある南米原産の特定外来生物「ヒアリ」(Solenopsis invicta)と確認されたと発表した。
環境省が一昨年秋から東京港青海ふ頭で継続的に実施している調査の中で、5月20日に調査事業者がコンテナヤードの舗装面でヒアリと疑われるアリ約150個体を確認。舗装の継ぎ目に出入りしていた。
調査事業者が確認箇所周辺に殺虫餌を設置した上で、環境省が専門家に同定を依頼していた。
環境省では引き続き、発見場所において目視やトラップによる調査と防除を東京都などと協力して実施。関東地方環境事務所から東京都などの関係機関に対して、以下の事項を依頼している。
・当該コンテナヤード及びその周辺の点検等を適宜実施すること
・ヒアリやアカカミアリを含むヒアリ類と疑わしいアリをコンテナや積荷で確認した場合は、密閉等により逸走を防ぎ、完全に駆除等が確認されるまでは移動を避けるよう留意するとともに、その点につき関係者にも徹底を依頼すること
・今後、環境省等が実施する調査に協力すること
2017年6月の国内初確認以降、これまでのヒアリの確認事例は5月25日現在で16都道府県、計65事例。
今回確認されたヒアリ
(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)