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【独自取材】清水建設、物流施設開発で九州進出へ

【独自取材】清水建設、物流施設開発で九州進出へ

福岡空港近隣、22年完成見込む

清水建設が不動産投資開発事業の一環として自社で手掛けている賃貸物流施設に関し、九州への進出を準備していることが明らかになった。

第1弾の案件は福岡市の福岡空港の近隣で6月をめどに着工する見通し。九州もインターネット通販の利用拡大などを受け、福岡エリアを中心に優良な物流施設へのニーズが高まっており、今後も成長が期待できると判断した。完成は2022年になる見込み。

新施設は地上4階建て、延べ床面積が約1万1600平方メートルを計画。東南アジアや中国への玄関口として存在感を増している福岡空港の近くに立地し、海外に事業展開している荷主企業や大手物流企業などの利用を想定。輸出入貨物を受け入れやすい設計にする方向で、需要が伸びている低温物流に対応できるよう温度帯管理エリアを設けることも検討している。

清水建設は大手ゼネコンとして物流施設などの建築を請け負うのに加え、自社で投資枠を設定し、国内外で不動産の投資開発事業を展開。これまでにオフィスビルやホテル、マンションに加えて近年は物流施設にも注力している。

大手ゼネコンとして蓄積してきた技術力や幅広い顧客ネットワークをアピールポイントとして、テナント企業のニーズへ柔軟に対応できる「汎用性と可変性」を重視した物流施設を開発。埼玉県新座市で集中的に3棟を手掛けてきたプロジェクト「S・LOGI(エスロジ)新座」は、最後の3棟目が6月に竣工する予定で、既に稼働している2棟と同じく、3棟目も満床で稼働する計画だ。

首都圏で重ねてきた経験を踏まえ、今後は関西や中部、九州でも優良な案件を厳選、自社で投資開発していくことを念頭に置いている。

九州ではプロロジスが福岡県小郡市で日本ロジテムグループの福岡ロジテム向けBTS施設を開発する計画を進行中。大和ハウス工業も福岡空港や博多港から約30分圏内にある福岡県志免町でマルチテナント型物流施設の建設を進めている。

メープルツリーインベストメンツジャパンも福岡県筑紫野市で大規模なマルチテナント型物流施設2棟を手掛ける方針を公表済み。福岡エリアを中心に開発計画が相次いでおり、清水建設の進出であらためて同エリアの物流適地への注目度が高まりそうだ。

(藤原秀行)

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