UPSとエリーターズ、越境クラウドファンディング支援で提携

UPSとエリーターズ、越境クラウドファンディング支援で提携

ビジネスコンサルタントのエリーターズ(東京都千代田区九段南)は6月1日、世界220以上の国・地域で総合物流サービスを提供するUPSの日本法人ユーピーエス サプライチェーン ソリューション・ジャパンと、越境クラウドファンディング支援サービスの共同事業について業務提携したと発表した。

今回の提携では、エリーターズが、クラウドファンディングで日本市場への進出をしようと考えている海外メーカーと日本でプロジェクトの主催者となる日本企業を仲介する。

当初はクラウドファンディングでユーザーの反応を見た上で、本格進出する際にはサポートした日本企業が代理店などになり、流通面を担う。

エリーターズは、海外メーカーは日本市場へ進出がしやすくなるメリットがあり、日本企業もクラウドファンディングで市場の反応を見ながら、取扱量を増やしていくことが可能になるとみている。

UPSが物流面を支援することで、商品の迅速で安定した輸送とプロフェッショナルな通関サポート、さらに日本国内における最終配送までの包括的なサポートが得られると見込む。


左から UPSジャパン ストラテジックアライアンス統括部長 関山究氏、エリーターズ CEO 林一馬氏、UPS コントラクトロジスティクス営業部長 武藤弘晃氏

※以下、プレスリリースより引用(一部、編集部で修正)

エリーターズ CEO 林一馬氏
「クラウドファンディングは物販業界において新たな商品の紹介の形として確実に成長してきています。既存のマーケットプレイスでは実現できない、期間限定で圧倒的な数量を販売する爆発力を持った魅力あるマーケティング手法です。一方で、海外メーカーとの交渉には言語や習慣、煩雑な貿易実務と物流手配といった壁があり、それが原因で越境クラウドファンディングビジネスをあきらめる方も少なくありません。弊社ではオンラインで積極的に海外メーカーへ商談を申し込み、エリーターズクラブの会員が契約を獲得できるよう支援しています。今回の業務提携によって、メーカーとの取引開始後に会員が直面する様々な貿易や物流の問題をUPSが強力に支援することとなり、会員への支援サービスがより広範なものとなります」

UPS コントラクトロジスティクス営業部長 武藤弘晃氏
「パンデミックは世界の貿易に大きな影響を与えました。日本でも、企業間のみならず、個人や個人事業主による様々な形態の貿易が活発になり、当社の取り扱い貨物量も増加しています。越境クラウドファンディングも今後の貿易の成長を牽引するビジネスの1つであると判断し、今回の業務提携に至りました。エリーターズの高度な商談支援サービスと当社の世界有数の物流ネットワークが1つになることで、越境クラウドファンディングを手掛ける事業者様を強力に支援いたします。海外のメーカーから出荷された商品が、クラウドファンディングの国内支援者へ仕分けられて問題なく届くためには、一貫した物流ネットワークと高度な物流知識が必要不可欠です。エリーターズクラブ会員へUPSは107年の歴史に裏付けされた物流コンサルティングサービスと、検品・仕分け・支援者への発送といった作業を安定的に提供いたします」


(画像はプレスリリースより引用)

(ロジビズ・オンライン編集部)

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