温暖化対策加速、CO2排出4割削減見込む
日本郵船は6月15日、液化天然ガス(LNG)を主燃料とする自動車専用船を12隻調達すると発表した。
新来島どっく、日本シップヤードの両社と今月上旬に覚書を締結した。両社は6隻ずつ建造する予定で、2025~28年度に順次竣工する予定。1隻当たり自動車を最大約6800~7000台積載できるという。
日本郵船は50年までに輸送単位当たりのCO2排出量を半減させる環境経営目標を策定。達成に向け、自動車専用船を抜本的に入れ替える方針だ。12隻はLNG燃料の活用と燃費改善化のための船型改良で、従来の重油焚き船より輸送単位当たり約40%のCO2排出量削減が見込まれている。
同社は24年までに8隻のLNG自動車専用船を投入する方針を決めており、今回の12隻と合わせて合計20隻に到達。トータルで2000億円弱になる。
LNGが主燃料の自動車専用船(日本郵船プレスリリースより引用)
(藤原秀行)