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【独自取材】清水建設が九州初開発の物流施設起工式、1棟借りの西鉄「アジアと地元の両方に貢献」

【独自取材】清水建設が九州初開発の物流施設起工式、1棟借りの西鉄「アジアと地元の両方に貢献」

福岡空港貨物地区から1・6キロメートル、温度帯管理機能持ち生花など取り扱いも

清水建設は6月18日、福岡市博多区東那珂で不動産投資事業の一環として自社開発する物流施設「S.LOGi(エスロジ)福岡空港」の起工式を行った。

同社が九州で物流施設開発に着手するのは初めて。西日本鉄道が1棟借りし、「福岡ロジスティクスセンター」として運営することが決定している。

新施設は約30億円を投じ、地上4階建て、延べ床面積は1万1558平方メートルを計画。2022年8月の竣工を見込む。


新施設の完成イメージ(両社提供)

新施設は福岡空港の貨物地区から約1・6キロメートル、博多港から約7キロメートルに位置。福岡都市高速環状線の半道橋ICから直線距離で約500メートル、24時間操業も可能。地の利の良さに加え、3階のフロア半分には生鮮類などをストックできる温度帯管理機能を設け、西鉄のフォワーディング事業の基盤となる機能を備える計画だ。


新施設の立地(西鉄資料より引用)

全国6カ所目の基幹拠点

清水建設は07年、「S.LOGi」ブランドを冠した物流施設の自社開発を本格化。さまざまなテナント企業のニーズに応えられる「汎用性」と「可変性」に重点を置き、これまでに首都圏で7棟、約30万平方メートルの実績を積み重ねてきた。今後は「S.LOGi福岡空港」を成功させた上で、首都圏に加えて、関西圏や中部圏、九州圏の4大都市圏で優良な開発用地を押さえ、旺盛な物流施設ニーズに応えていきたい考え。

西鉄の国際物流事業本部は高機能の基幹物流拠点「ロジスティクスセンター」を関東・関西で計5カ所展開しており、九州では初となる。現在は福岡県内の近隣に7カ所ある倉庫を新拠点1カ所に集約する予定で、倉庫総面積は約4倍に拡大する。

半導体や自動車関連、食品などの取扱量が増加傾向にある一方、倉庫スペースの飽和状態が続いているため、輸出入拠点の福岡空港近隣に拠点を構え、九州とアジアを結ぶ物流の中枢拠点として運営、九州の工業製品や農水産物の輸出拡大を後押ししていく構えだ。新拠点に冷蔵倉庫スペースを設け、生鮮食品や生花などの取り扱いも伸ばしていくことを目指す。

起工式で清水建設の鷲見晴彦執行役員投資開発本部長は「今後も九州で(物流施設開発の)事業展開を目指したい」とあいさつ。西鉄の北村慎司専務執行役員国際物流事業本部長は「アジアの成長と九州の成長の両方に貢献できる物流拠点にしていきたい」と抱負を述べた。


建設地。福岡空港に近接している


清水建設・鷲見氏


西日本鉄道・北村氏

(藤原秀行)

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