コロナ禍で輸送スペース不足慢性化に対応
近鉄エクスプレスは7月12日、旅客貨物便を利用した東南アジア発北米向けのチャーターサービスを開始したと発表した。
ベトナム、タイ、マレーシア、フィリピン、インドネシア各国から出発。韓国の仁川国際空港、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ国際空港のいずれかをゲートウェイとして荷物をいったん集約した後、米コロンバス・リッケンバッカー国際空港に向かう。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、東南アジア各国から米国への航空直行便や貨物便は運航本数が激減している一方、海上輸送混乱に伴う航空輸送利用増などでスペース不足が慢性化しているのに対応する。
東南アジアでは今後も、半導体不足解消による自動車関連品などの生産増加といった需要増加要因が見込まれるため、スピードの面で強みを持つ航空貨物輸送をアピールしていく構えだ。
(藤原秀行)