倉庫や工場の荷待ち改善につながるドライバー呼び出しベルの新製品を10月1日発売

倉庫や工場の荷待ち改善につながるドライバー呼び出しベルの新製品を10月1日発売

パシフィック湘南、バースの行き先も表示可能に

呼び出しベルを手掛けるパシフィック湘南(神奈川県茅ケ崎市)は9月29日、物流倉庫や工場のトラックヤードで活用できる、行き先が表示される呼び出しベル「ワンタッチコールNeo」を10月1日に発売すると発表した。


「ワンタッチコールNeo」

商業施設のフードコートで広く使われている同社の呼び出しベル「ワンタッチコール」はここ数年、飲食店に加えて物流倉庫や工場で、トラック荷役待ちの呼び出しに導入されてきた。

簡単に呼び出せると好評を博してる中で、利用者から「どこのバースに行けばいいのか、『行先』を伝えられるとより便利になる」との要望が出ていたことを踏まえ、新商品は「2番バースまでお越しください」といったメッセージを表示できるようにした。トラックドライバーの長時間労働規制が強化される「2024年問題」への対応を強いられているトラックドライバーの「荷待ち時間の改善」に有効とみている。

従業員としてもわざわざ呼びに行く手間が省け、荷役作業が終了するタイミングで次のドライバーを呼び出し待ち時間を短縮できるメリットがある。


トラックヤード使用イメージ

メッセージを送信機A~Jの10個のボタンに割り当て、呼び出したい受信機の番号とともに押すと、呼び出しされた受信機にはメッセージが表示され、音とバイブでも受信を通知する。

行先メッセージを表示できる上、「簡単な操作性」と電波干渉の少ない電波帯を使用し「通信が安定していること」も強み。導入してすぐに使うことが可能で、Wi-FiやBluetoothの電波に比べ圧倒的な長距離通信に対応。到達距離は見通しで約200~500メートル。回り込み特性が良く、障害物や他の無線ネットワークがある環境でも安定的に使用できるという。

また、受信機に電波が届いたことが確認できる「アンサーバック」機能も搭載し、使いやすくした。受信機は本体ケースに抗菌仕様(ABS樹脂用の抗菌剤:ノバロンVZN300を配合)を施している。通信料など機器代金以外の別途費用は発生しない点も導入へのハードルを下げている。


受信機

使用方法概要:

送信機

(藤原秀行)※写真は全てパシフィック湘南提供

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