20年度から15%増、通販が今後も拡大と展望
矢野経済研究所は7月12日、インターネット通販の商品などを購入者に届ける「ラストワンマイル物流」の市場に関する調査結果の概要を公表した。
2020年度の市場規模は2兆5380億円で、前年度から27%増加したと推計。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う「巣ごもり消費」が伸び、宅配便の取り扱いや食品の配達などが増加したことが追い風になったと分析している。
23年度についてはさらに成長し、20年度から15%増の2兆9250億円へ達するとみている。市場の約6割を占める通信販売が引き続き拡大傾向にあることなどがプラスに作用する見通し。
調査はラストワンマイル物流市場を「通信販売」、「ワンタイム型デリバリー(ピザや寿司などの出前、ファミリーレストラン・ファストフードといった既存店舗を活用したデリバリー事業など、配達代行サービス)」、「定期販売型デリバリー(在宅配食サービスや生協の個配など、配送先や配送頻度といった項目がある程度決まっているデリバリー事業など)」、「個人間宅配」の4分野と設定している。
市場規模予想の推移(矢野経済研究所プレスリリースより引用)
(藤原秀行)