前日午後6時までに依頼、ルート自動作成
大阪府は7月19日、住友商事と共同で、AIを活用した農業物流のマッチングサービスに関する実証実験を同20日に始めると発表した。
住友商事が開発したマッチングサービス「CLOW」を使い、農産物を運びたい生産者と物流事業者を仲介する。期間は8月7日まで。
集荷エリアは堺、岸和田、泉佐野など13市町村、配送先はさらに大阪、松原など6市を追加したエリアで実施。実験に参加する農業者は、配送前日の午後6時までに同サービスへ集荷配送を依頼すると、CLOWが他の荷物と組み合わせたルートを作成し、午後8時ごろに物流事業者とのマッチング結果を農業者へ通知する予定。
その翌日に物流事業者が指定時間に集荷、その日のうちに飲食店など指定配送先に届ける。実験を通じ、同サービスの使い勝手や配送時の不具合発生の有無などを確認、実用化を進める考え。
配送料は初回から3日間は無料とし、それ以外の期間は定額で提供する。
CLOWは2020年10月以降、全国の3地域で実証実験を行っているが、実用化に向け有償で実証するのは今回が初めて。
CLOWのイメージ図(大阪府ホームページより引用)
(藤原秀行)