DHLエクスプレス、脱炭素化で完全電動貨物飛行機12機を発注

DHLエクスプレス、脱炭素化で完全電動貨物飛行機12機を発注

米エイビエーションに、24年までに納入予定

DHLエクスプレスは8月4日、米国の航空機メーカーEviation(エイビエーション)に12機の完全電動貨物航空機「Alice(アリス)eCargo」を発注したと発表した。

地球温暖化対策が世界的に叫ばれる中、航空機の電動化・脱炭素化を進め、温室効果ガスの排出を実質ゼロとする「ゼロエミッション」の運航実現を目指す。エイビエーションは2024年までに納入する予定。

Aliceはパイロット1人で1200キログラムの貨物を輸送できる。フライト時間当たり30分程度の充電で最大815キロメートルの航続距離を見込む。現在プロペラ機やジェット機が就航している全ての環境で就航が可能。空港で貨物の積み降ろしが行われている間に充電を済ませ、DHLエクスプレスの厳しい輸配送スケジュールの中でも素早く離発着できるという。Aliceは今年後半の初フライトに向けて整備を進めている。

ドイツポストDHLグループは30年までにCO2排出削減に70億ユーロ(約9100億円)を投じる予定。主に集配車両の電動化や持続可能な航空燃料の活用などに充てる。


Alice eCargoのイメージ(DHLエクスプレス提供)

(藤原秀行)

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