SBSHDが物流倉庫を今後19・1万坪増床へ、鎌田社長「早期に区切りの100万坪達成目指す」

SBSHDが物流倉庫を今後19・1万坪増床へ、鎌田社長「早期に区切りの100万坪達成目指す」

グループ各社の本社機能を東京・西新宿に集約も発表

SBSホールディングスの鎌田正彦社長は8月6日に東京都内の本社で開催した2021年6月中間決算説明会で、グループの物流倉庫を今年11月以降、トータルで19万1200坪(約63万1000平方メートル)増床する計画を明らかにした。

今年11月に稼働を開始するSBSリコーロジスティクスの横浜市内の倉庫(1万6200坪)など計6カ所で新たに倉庫を開発するほか、1カ所で外部倉庫を賃貸する予定。このうち千葉県の富里エリアで3万坪、埼玉県の加須エリアで1万6000坪をそれぞれ新規に開発する。

増床により、現状で94万200坪(約310万2700平方メートル)に達する見通し。鎌田社長は「100万坪はそんなに難しい話ではないと思っている。区切りとして100万坪をまず早急にやろうと考えている。目標を達成すれば必ず事業の売り上げが上がり、中のオペレーションも能力が上がる」と説明した。

また、M&Aを重ねてきたことを踏まえ、SBSグループ各社の本社機能を今年末から2022年の初めにかけて、東京・西新宿の「住友不動産新宿グランドタワー」に集約することを発表。鎌田社長は「(グループ各社の)交わりが加速するので非常にいい試みだと思っている」と語るとともに、フリーアドレスやペーパーレスといった業務改革も並行して推進する考えを示した。

このほか、環境負荷軽減でEV(電気自動車)の活用を検討していることを明らかにした。ホールディングスの中に立ち上げた組織「成長戦略プロジェクト」で各種制度やシステムの共有化を進めてグループ組織力を強化、新しい技術やビジネスモデルを生み出して大企業に成長した「メガベンチャー」を目指す意向も表明した。

(藤原秀行)

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