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AGVが地下の専用空間走って輸送し物流高度化、次世代道路構想を発表

AGVが地下の専用空間走って輸送し物流高度化、次世代道路構想を発表

大林組など、自動運転の走行中給電も可能に

大林組は7月21日、トヨタ自動車未来創生センター、豊田中央研究所と共同で作成した次世代の道路構想「ダイバーストリート」を発表した。併せて、同構想実現に向け、地下空間を構築する新たな施工法を開発したことも明らかにした。

「ダイバーストリート」は道路下に専用の地下空間を備え、AGV(自動搬送ロボット)を走らせることで物流の効率化を実現するほか、無電柱化や共同溝などの効率的なインフラ配置に貢献できると想定。豪雨時の雨水貯留といったBCP(事業継続計画)対策も可能になると見込む。

路面自体にも先進技術を導入し、自動運転の路車間通信や走行中給電などもできるようにすることで、次世代モビリティの活用促進にもつなげられるとみている。


「ダイバーストリート」のイメージ。AGVが地下を走っている(大林組プレスリリースより引用)

今回開発した施工法は、地下空間を短工期かつローコストで構築することが可能。デジタルモックアップの活用と土木設計技術の応用により、地下空間の構築について、車両走行時の構造解析および振動・騒音解析を行い、有効性と実現性を確認した。

従来の工法は高強度の「プレキャストボックスカルバート(PCaボックスカルバート)」で地下空間を構築している。まず、地下空間で作業をするために仮設鋼矢板を打設した後、工場で製作したPCaボックスカルバートをトレーラーで現地に運搬し、大型クレーンで設置。分割されたPCaボックスカルバートを接続して側部の埋め戻し完了後に仮設の鋼矢板を引き抜いている。

一連の作業を進めるには周囲の建物や道路など敷地境界から少なくとも1・5メートル程度距離を取って施工エリアを確保する必要があるため、工期が長くなったり、コストがかさんだりしていることが課題だった。

新たな施工法は鋼矢板を支持構造物として本設利用することで、鋼矢板の引き抜きが不要になり、工場で製作したプレキャスト床版のみを現地に運搬、設置すればよくなるため、コスト縮減や工期短縮、掘削エリア縮小につながるという。

大林組は「ダイバーストリート」の実現に向け、街や道路の進化に合わせてアップデートできる高機能を有した路面機能の研究開発を行うとともに、モビリティとインフラが融合した道路の在り方の研究を進める計画。短工期、コスト低減など経済性に配慮した新たな道路施工法を開発、提供し、将来のスマートシティのインフラ基盤の構築にも貢献していきたい考えだ。

(藤原秀行)

構想の概要はコチラから(大林組ホームページ)

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