米C&W日本法人ロジスティクス部門ヘッドにプロロジス出身の高塚氏が就任、物流不動産の開発・売買強化目指す

米C&W日本法人ロジスティクス部門ヘッドにプロロジス出身の高塚氏が就任、物流不動産の開発・売買強化目指す

キャピタル・マーケッツグループの投資仲介部門シニア・ディレクターには今野氏起用

米不動産総合サービス大手のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールドは9月1日、日本の物流不動産事業と投資不動産売買事業の成長を強化するため、日本法人で新たに2人の幹部人材を採用したと発表した。

ヘッド・オブ・ロジスティクス&インダストリアルサービスに就任した高塚弘樹氏は30年以上の業界経験を持ち、企画・開発から運営まで、不動産のライフサイクル全般に精通。入社以前はプロロジスで14年間、不動産運営部長として3500億円規模の物流ポートフォリオの運営、また不動産管理部長として60以上のテナントの入居管理に従事した経験を持つ。全国で総額700億円規模の物流不動産案件の取得や開発にも従事した。

同氏は物流不動産賃貸事業の責任者として事業の拡充に取り組むほか、日本法人のプロジェクト・マネジメント、キャピタル・マーケッツ、仲介サービスと連携した産業サービスグループを強化し、高い付加価値のサービス提供に注力する。

米マサチューセッツ工科大都市計画学部修士。不動産証券化マスター、米国不動産経営管理士(CPM)の資格を有している。

一方、キャピタル・マーケッツグループの投資仲介部門シニア・ディレクターに今野智晃氏を起用した。C&Wは「業界をリードする当社のポジションを戦略的に強化し、投資家サービスをより向上させる要と言える」と狙いを説明している。

金融機関での経歴が豊富で、売買仲介、アセットマネジメント、ファイナンスなど、幅広い不動産サービスの経験を持つ。26年の不動産キャリアで、総額1・5兆円を超えるプロジェクトを手掛け、直近ではSMBC信託銀行で投資判断業務統括者としてアセットマネジメント業務立ち上げと運用資産残高2000億円を達成した実績がある。

今後はC&Wキャピタル・マーケッツ部門が擁するアジア太平洋地域および世界にまたがる1000人超の専門家と連携を深め、グローバルなサービス基盤を日本と海外の顧客に提供する。併せて、同社が大きな市場シェアを持つ大規模取引に加え、国内での中規模取引事業の拡大にも注力する予定。

成城大経済学部経営学科卒業。不動産証券化マスターの資格を備えている。

C&W日本法人のタッド・オルソン社長は「C&Wが日本での事業を開始してから20年以上経つが、今後もお客様のニーズにお応えするために、人材の育成に力を入れていく。彼らの豊富な業界経験、ネットワーク、そして知見は、日本での事業の成長をさらに牽引してくれると期待している」とコメントした。

(藤原秀行)

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