国交大臣表彰はJPRなど6社、経産大臣表彰は製薬大手など6社に贈呈

国交大臣表彰はJPRなど6社、経産大臣表彰は製薬大手など6社に贈呈

2018年度「グリーン物流パートナーシップ会議」を開催

 国土交通、経済産業の両省と日本物流団体連合会(物流連)、日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は12月11日、東京都内で2018年度の「グリーン物流パートナーシップ会議」を開催した。


会場の模様

 環境負荷低減や業務の生産性向上で功績を挙げた事業者が対象の国土交通大臣表彰は日本パレットレンタル(JPR)、キユーピー、ライオン、関光汽船、キユーソー流通システム、ライオン流通サービスの計6社、経済産業大臣表彰はアステラス製薬、武田薬品工業、武田テバファーマ、武田テバ薬品、三菱倉庫、旭運輸の計6社にそれぞれ贈呈した。


石井啓一国交相(中央)と記念撮影する国交大臣表彰受賞者


磯﨑仁彦経産副大臣(中央)と撮影に応じる経産大臣表彰受賞者

 前者は「異業種3社による往復協働幹線輸送の取り組みにおける新たなロジスティクスの実現~内航フェリー活用による海上モーダルシフト」を推進。輸送時のCO2排出量を年間6割超減らした点などを評価した。

 後者は「医療用医薬品安定供給体制の拡充を目的とした4社による北海道共同物流センター開設」を展開。荷役や薬剤管理の共同化で庫内生産性を高めた点などを重視した。

 冒頭、同会議の世話人を務める杉山武彦高速道路調査会理事長は「グリーン物流をさらに一歩進めていくためには、これまでのやり方にもう一段さらに工夫を加える、あるいはまた新しい参加者を迎え入れて活動の輪を広げていくことが必要だと考えている。この後も皆さま方のご支援、ご協力をお願いしたい」とあいさつ。

 石井啓一国交相は「物流生産性革命を進めるためには、個々の事業者がそれぞれの業務の効率化に取り組むだけでは限界があり、他の関係者の制約や課題を相互に理解した上で連携して解決を図ることが不可欠。先進的な取り組みが広く知られ、物流業界全体の取り組みが一層進むことで持続可能な社会の実現が図られていくと期待している」と祝福。

 磯﨑仁彦経産副大臣は「先進的な取り組みを全国的に拡大していくために、ご参集の皆さま方には引き続き、グリーン物流パートナーシップを力強く推進していただくことを心より期待申し上げる」と聴衆に語り掛けた。


あいさつする杉山氏


祝辞を述べる石井国交相


受賞者を祝福する磯﨑副大臣

 他の表彰者と表彰内容は以下の通り。

▼国交省 物流審議官表彰

丸吉運輸機工、JFE商事鉄鋼建材、日本トレクス、興和総合研究所

「27t改良アオリ型(ジャバラ付)フェリーシャーシを活用した海上輸送」

▼経産省 商務・サービス審議官表彰

江崎グリコ、全国通運、日本貨物鉄道(JR貨物)

「調達物流~製品輸送を組み合わせた31ftコンテナラウンドユース」

▼グリーン物流パートナーシップ会議特別賞

佐川急便、トヨタ輸送

「専用列車である『TOYOTA LONGPASS EXPRESS』を活用した宅配便貨物のモーダルシフト」

宮崎交通、日本郵便、ヤマト運輸

「路線バスを活用した客貨混載・共同輸送事業」

ケミロジ、京三運輸、プロメガ、和研薬、八洲薬品、理科研

「ケミロジ共同輸配送『ライフサイエンスの専用便を目指して』」

乾汽船、日本製紙

「サプライチェーンで取り組む配送効率化『バラちらし』」

(藤原秀行)

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