東南アジアのコロナ拡大や半導体需給逼迫受け、利益予想は維持
トヨタ自動車は9月10日、東南アジアで新型コロナウイルスの感染拡大が続き部品調達に支障をきたしていることや半導体の需給が世界的に逼迫していることを受け、生産計画を見直すと発表した。
9月のグローバル生産台数は従来計画から約7万台(海外4万台、国内3万台)、10月は約33万台(海外18万台、国内15万台)減産とする。2021年度(22年3月期)の生産台数はこれまでの930万台から900万台に3%下方修正した。
11月以降については「見通しは不透明である一方、足下の需要は非常に高いレベルで推移しており、これまでの水準を維持した生産計画を織り込んだ前提となっている」と説明している。22年3月期の連結営業利益予想は経費抑制に取り組むことなどから2兆5000億円で据え置いた。
9月の国内生産は、グループも含めた全14工場28ライン中、9工場10ラインで稼働を一時停止する予定。10月については今後詳細を決める。
(藤原秀行)