ネットオークションやフリマ向け匿名サービス対象
ヤフーとヤマト運輸は9月30日、ヤフーが運営しているインターネットオークション「ヤフオク!」とフリーマーケットサイト「PayPayフリマ」向けの匿名配送サービス「ヤフネコ!パック」に関し、落札者や購入者へ商品を発送する際に梱包をヤマトが代行する実証実験を10月1日に始めると発表した。
東京都内のオープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」4カ所とヤマトの営業所2カ所を活用。利用者は発送希望の商品をPUDOステーションに収めるか、ヤマト営業所に持ち込めば、集荷後にヤマトが梱包、発送する。クール便などは対象外。
実証実験は11月1日まで。PUDOステーションを利用する場合は通常の配送料だけで梱包代行を利用できるが、ヤマト営業所に持ち込む場合は資材代を含めて一律で税込み500円が必要。
新型コロナウイルスの感染拡大で「非対面」の宅配ニーズが高まっているのを受け、ヤフーとヤマトは今年8月、フルタイムシステムと連携して宅配ロッカーを使い非対面でヤフオク!やPayPayフリマに出品する商品を発送できるサービスを開始する方針を発表するなど、対応を強化している。
「ヤフネコ!パック」で商品を発送するユーザーから「梱包の仕方が分からない」「梱包資材が手元にない」「梱包する時間がない」といった悩みが出ていたのを考慮。梱包の手間をなくしてサービス利用を促進するため、新たな対応を検討することにした。ヤフーとヤマトは実証実験の成果と課題を踏まえ、本格的なサービス提供を検討していく予定。
サービス概要(ヤフーとヤマト運輸提供)
(藤原秀行)