日本GLP、電力小売に参入へ

日本GLP、電力小売に参入へ

会社更生法申請のF-Powerから22年4月に事業取得

日本GLPは10月15日、電力小売事業に参入すると発表した。

今年3月に会社更生法の適用を東京地裁へ申請、経営再建中の新電力大手F-Power(東京都港区芝浦)から同事業を2022年4月1日付で取得することで合意した。日本GLPが10月15日、会社更生のスポンサーとなる契約を締結した。事業の取得額は開示していない。

太陽光や風力、水力といった再生可能エネルギー由来の電力を取り扱い、自社開発の物流施設で入居企業に割安な料金で提供するなど、積極的に同事業を拡大していきたい考え。外部への売電も視野に入れているとみられる。

F-Powerは2009年設立。販売電力を順調に伸ばしたが、原油価格の高騰で電力の卸市場価格も上昇したため電力調達コストが膨らみ、経営を圧迫、資金繰りが悪化した。会社更生手続き公表時の同社説明によれば負債総額は約243億円だが、日本GLPには引き継がれない。

(藤原秀行)

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