外務省がコートジボワールの物流円滑化で円借款供与

外務省がコートジボワールの物流円滑化で円借款供与

「アビジャン三交差点建設計画」に161億3700万円を融資

 外務省は12月18日、コートジボワール共和国で計画されている社会インフラプロジェクト「アビジャン三交差点建設計画」に限度額161億3700万円の円借款を供与することで同国政府と書簡を取り交わしたと発表した。

 供与条件は金利が年率0.10%(コンサルティング部分は0.01%)、償還期間は12年の据え置き期間を含む40年。

 同国の道路インフラは1970年以降の外国投資によって整備が進められてきたが、その後の国内混乱・内戦の影響により新規の道路建設や維持管理が停滞。最大都市のアビジャンでは交通渋滞が慢性化している。

 今プロジェクトでは同エリアを横断するミッテラン通りの交差点3カ所を高架橋で立体化し、完成2年後の2024年には当該地点で1日当たりの流入交通量が約4万2000台、旅客輸送量が約8万8000人、貨物輸送量は約14万9000トンに増加すると試算。物流円滑化と交通利便性の向上を図る。

 また渋滞が顕著な交差点におけるピーク時の走行時間が半減すると見込まれており、走行時快適性の向上や沿道環境の改善、交通安全性の向上と経済成長に寄与することが期待されている。

(鳥羽俊一)


画像は外務省ウェブサイトより

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