日本など世界主要13カ国の小包総数、26年までに2倍の2660億個へ拡大も

日本など世界主要13カ国の小包総数、26年までに2倍の2660億個へ拡大も

米ピツニーボウズ日本法人が推計、年平均12%増

米郵便計器大手ピツニーボウズの日本法人ピツニーボウズジャパンは10月25日、日本を含む世界主要13カ国の2020年のデータを基にした最新版の「パーセル・シッピング・インデックス(小包配送指数)」の結果を公表した。

世界の小包量は1312億個で、1秒当たり4160個の小包が出荷され、前年比27%増加した。

調査はEC利用の増加などで26年までに小包の数量が2320億個、最大で3030億個に達する可能性があると推定。最も可能性が高いのは21~25年の年平均成長率(CAGR)が12%で、このシナリオで進むと今後5年間で2倍になり、26年には2660億個に達するとみられるという。

日本は小包市場(宅配便・メール便)の売上高が333億ドル(約3・7兆円)で、前年比6%増。小包は約91億個に達し、19年の90・6億個から前年比1%増。国民1人当たりの小包配送数が年間で平均72個に上った。1秒間に289個の小包が出荷された。

中国は19年の640億個から20年は830億個まで伸び、13カ国の中で最多。21年には1000億個の大台を突破するとみている。

調査は日本、米国、カナダ、ブラジル、ドイツ、英国、フランス、イタリア、ノルウェー、スウェーデン、中国、オーストラリア、インドの人口38億人に相当する13の主要市場における、重量31・5キログラム(70ポンド)までの貨物数量と支出額を測定。16年から毎年公表している。

(藤原秀行)

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