マスターデータ事前登録不要、ロボット自身が3次元認識し判断
Mujinは11月9日、日立物流と連携し、千葉県の物流センターで3台の知能ロボット「MujinRobotピースピッカー」を稼働させたと発表した。
同センターは世界的なスポーツシューズメーカーの日本国内唯一の拠点として、日立物流が3PL業務を展開している。商品の靴を収めたシューズボックスを店舗別に仕分けするシステムへ供給する作業を自動化した。
従来は人手で外装箱の中のシューズボックスを1箱ずつ取り出し、仕分け用の小型コンテナに投入していたが、Mujinの3Dビジョンによる精緻な3次元認識技術を活用し、事前に商品のマスターデータを登録しなくてもロボット自身がシューズボックスの形を認識することで、迅速に作業できる自動化を達成した。
空になった外装箱の処理もロボットが担い、大きさや重さが異なる外装箱を周辺のラインなどにぶつけず円滑に搬出できる。シューズボックスをピッキングするロボットには、Mujinが最適な特殊ハンドを自社設計、設置した。
ピースピッカーは最高で1時間当たり1000ピースという世界最速レベルの処理能力を備えている。
ロボットの様子(Mujin提供)
(藤原秀行)