大阪高裁に保全抗告へ
神戸地裁は11月26日、関西スーパーマーケットとエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリング系食品スーパー2社の経営統合に向けた手続きの差し止めを命じた仮処分決定に対し、関西スーパーが申し立てていた保全異議の申し立てを却下した。
経営統合を承認した関西スーパーの臨時株主総会で、行使された議決権の賛否の集計に疑義があるとするオーケーの主張を神戸地裁があらためて認めた格好だ。
関西スーパーは同日、却下を受け「当社の主張が認められなかったことは誠に遺憾」と反発するとともに、大阪高裁へ保全抗告を申し立てる方針を公表した。
関西スーパーは11月26日、神戸地裁の決定を前に、H2O系食品スーパー2社と経営統合するための株式交換を当初予定していた12月1日から12月15日に延期すると発表した。
(藤原秀行)