JALとメディパルHD、ドローン活用した医薬品輸送体制の構築など共同検討開始

JALとメディパルHD、ドローン活用した医薬品輸送体制の構築など共同検討開始

兵庫・洲本で実験成功を踏まえ、災害時対応なども協議へ

日本航空(JAL)とメディパルホールディングス(HD)は11月30日、ドローンを活用した医薬品輸送などの検討を共同で開始したと発表した。

両社は今年10月、兵庫県洲本市でドローンを使った医薬品の拠点間輸送を念頭に置いた実証実験に参加、成功した。実験は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主催し、JALが参画するKDDIの「スマートドローンプラットフォーム」を活用した、ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現を目指す「DRESSプロジェクト」の一環として実施した。

メディパルHD傘下のメディセオが同市内に構えている営業兼物流拠点「淡路FLC」の駐車場から県立淡路医療センターの屋上庭園まで往復で約5キロメートルを飛行し、薬剤模擬品(アンプル) 疑似品を運んだ。ドローンはプロドローン製の機体を投入した。

今回の実験の成果も踏まえ、JALが長年蓄積してきた航空機の安全運航などの知見を生かし、ドローンを駆使して持続可能な医薬品物流網の貢献に寄与していきたい考え。

JALとメディパルHDは災害時にドローンを用いた医薬品の輸送を行える体制の構築などについても協議する。


洲本市での実験の様子(JALとメディパルHD提供)

(藤原秀行)

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