郵船ロジが利用促進プログラムに参加表明、日本航空などワンワールドも共同購入
米ユナイテッド航空は12月1日、バイオマスなど環境負荷が低い「持続可能な再生航空燃料(SAF)」のみで運航する旅客機を公開した。
従来の石油由来の燃料より温室効果ガスを大幅に削減できると見込む。SAFをより多く使える環境を整備し、世界的な脱炭素の動きに、航空業界でも応えていく構えだ。
同社は米ボーイング製の小型機737MAXを使い、2つのエンジンの1つを従来のジェット燃料、もう1つをSAFのみで動かし、シカゴ~ワシントン間で100人以上を乗せて無事飛行。SAFでも従来のジェット燃料と同様にエンジンを動かせることを世界で初めて実証した。
現在は航空機の燃料のうち、バイオ燃料を使える割合は最大50%と設定されている。ユナイテッド航空はSAF利用を促進するための活動「エコ・スカイズ・アライアンス・プログラム」を展開しており、郵船ロジスティクスは12月1日、2022年1月からプログラムに参加すると発表した。
また、日本航空やブリティッシュエアウェイズ、キャセイパシフィック航空、カンタス航空など「ワンワールド」を形成している世界の航空会社9社も12月1日、SAFを共同で購入する方針を表明した。
SAFを使った飛行の様子(ユナイテッド航空提供)
(藤原秀行)