隣接拠点が立ち入りできず出荷停止、他社にも影響
大阪市の日立物流西日本の倉庫火災は11月29日朝の発生から4日目に突入した。消火活動に当たっている大阪市消防局によると、12月2日の午後3時現在、消防隊が屋内に進入して放水を続けており、火勢はほぼ制圧しているという。
消防隊などの尽力により、火災はようやく鎮火の方向へ進んでいるとみられる。ただ、現場の倉庫は3日間余りにわたって黒煙を発し続けたため、周辺の倉庫などへの煙害が深刻になっており、関係者からは「保管中の荷物ににおいが付かないか心配だ」などと懸念する声が出ている。大阪市消防局は周辺住民らに対し、外出時のマスク着用を求めている。
また、現場は物流センターが集まっているエリアだけに、当該倉庫に隣接するアスクルの物流センターが火災の影響で従業員やトラックが庫内に入れず、出荷業務の一時停止を迫られるなど、他社の物流にも影響を及ぼしている。
(藤原秀行)