ヨコレイ・松原社長、通過型と保管型組み合わせた「複合型」冷蔵拠点の展開継続を表明

ヨコレイ・松原社長、通過型と保管型組み合わせた「複合型」冷蔵拠点の展開継続を表明

総合物流のノウハウ蓄積目指す、長距離輸送の中継拠点として提供も

横浜冷凍(ヨコレイ)の松原弘幸社長は12月1日、横浜市内の本社で開催したメディア向けの2021年9月期決算説明会で、冷蔵倉庫事業に関し、現行の中期経営計画で明記している複合型センターの運営を引き続き推進していく意向を示した。

松原社長は、TC(通過型)とDC(保管型)を組み合わせた、ストックポイント的機能を持つ冷蔵拠点を展開していく方針をあらためて表明。「われわれができる独自のスタイルを考えながら、お客様のニーズに従って最大限サービスを提供し、結果として良い方向に進むことを考えていきたい」と語り、既存の冷蔵拠点の一部スペースを新たな用途に活用するなど、機動的に新たな形態の拠点を構えていく姿勢を見せた。

同席した内山卓爾冷蔵事業本部長は、新設したジャストインタイムロジ部を中心に、保管と輸配送を総合的に提供できる物流のノウハウを蓄積し、全国各地で顧客に提供していくことを目指していることに言及。既存の冷蔵拠点の一部を長距離輸送の中継地点として提供、活用してもらう取り組みを進めていくことを明らかにした。

内山本部長はまた、国際物流混乱の主因の1つとなっている海上コンテナ不足について、2022年2月ごろには改善に向かっていくと展望した。


会見する松原社長

(藤原秀行)

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