来年3月めどに“定期化”目指す
日本通運は12月26日、同社としては初となる自社でコンテナ1列車を編成した「ブロックトレイン」を中国・西安からドイツ・デュイスブルクまで試験運行する計画を発表した。41本のコンテナから成り、今月20日に西安を出発した。トータルのリードタイムは16~17日間を想定している。
西安駅の専用列車(日本通運提供)
試験運行は経済産業省委託の2018年度「質の高いインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業(チャイナ・ランド・ブリッジの利活用促進に向けたハード・ソフト面の改善のための調査)」の一環として実施した。同社は鉄道とトラックを組み合わせ、海上輸送よりリードタイムを短縮することで国際一貫輸送のニーズをさらに獲得したい考え。
西安での出発式典で同社の杉山龍雄常務執行役員は「製造業における調達から生産は多様性が加速しており、さまざまな場所で材料が調達、物が生産および消費されている。物流において定時性とコスト、利便性が求められる中、鉄道の持つ大量・定時輸送は重要」と強調した。
(藤原秀行)