一部のトンネル工事が難航
中日本高速道路(NEXCO中日本)は12月16日、全線開通を目指して工事を進めている新東名高速道路に関し、工事の完了が当初計画の2023年度からずれ込む見通しになったと発表した。
同社の宮池克人社長は12月22日の定例記者会見で、計画通りの全線開通は困難との見解を明らかにした。
23年度開通を見込んでいた静岡県の御殿場ICと神奈川県の秦野IC(神奈川)の区間のうち、新御殿場IC~新秦野IC間の高松トンネル建設現場で脆弱な地盤が見つかり、大量の地下水も流出するなど、工事が難航しているためという。
NEXCO中日本は「安全に工事を進めるため、有識者にも相談し慎重に工事を進めていく必要がある」と説明している。
伊勢原大山IC~新秦野IC間は予定通り、21年度中の開通を見込んでいる。
(藤原秀行)