「JAPAN PACK2022 日本包装産業展」、2月15~18日に東京ビッグサイトで開催

「JAPAN PACK2022 日本包装産業展」、2月15~18日に東京ビッグサイトで開催

製造・物流コスト低減につなげる技術など紹介、海洋プラスチックごみ問題への対応で情報発信も

日本包装機械工業会は1月13日、東京都内で、2月15~18日に東京都江東区有明の東京ビッグサイトで開催する「JAPAN PACK2022 日本包装産業展」の概要に関する記者説明会を開催した。

展示会は1964年にスタートし、33回目となる今年は「ともにつくる 未来の包程式」を開催テーマに設定。包装と関連産業の最新機器や技術を展示する。併せて、公式ウェブサイトを通じ、オンラインで出展者の情報を発信、動画の視聴やオンライン会議なども利用できる“ハイブリッド展示会”とする予定。

1月13日時点でオンラインを含め、306の企業・団体が出展する見通し。

実行委員会の委員長を務める同工業会の山本治男副会長(東京自働機械製作所社長)は記者説明会であいさつし、「生産性の向上、地球環境問題、食糧に関する問題、安全心の実現、市場拡大など喫緊の諸課題に対し、包装機械や包装資材をはじめ、食品、医薬・化粧品、日用品、工業製品などのサプライチェーンにおける多様な製品、サービス、トレンド、トピックスの展示公開などにより、『包程式』として解決策を発信し、新しい価値の創出を促進する」と意欲を語った。


前回の「JAPANPACK2019」の様子(専用ウェブサイトより引用)

展示会は包装に関連する生産性向上や地球環境、食糧、安全安心、市場拡大の5つの課題を解決に導くための新たな価値をアピールすることに主眼を置いており、製造・物流コストの低減につながる包装の技術などを紹介。包装の製造・加工、包装機、計量器・計数機、検査機、梱包機など多岐にわたる技術をお披露目する。包装用ロボットなども登場する。

会期中は花王の澤田道隆会長が「ESG課題にいかに立ち向かうか」と題して基調講演を行うほか、経済産業省産業技術環境局の羽田由美子資源循環経済課長が4月施行のプラスチック資源循環促進法の内容を解説。同工業会の大森利夫会長(大森機械工業社長兼CEO)らトップがディスカッションに臨み、包装機械工業の展望や環境対応などについて意見交換する。

展示会の期間中は、約30本の講演会や専門セミナーを開催、持続可能な社会の実現に貢献する包装の在り方などの情報を積極的に発信する。併せて、学生向けに包装業界見学ツアーを実施、包装機器が稼働している様子を見学してもらったり、採用情報を提供したりして関心を持ってもらうよう活動する。

近年、世界的に関心が高まっている海洋プラスチックごみ問題の解決に官民一体で取り組んでいる団体CLOMA(クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス)と連携し、ごみ問題の防止などにつながる包装関連技術を紹介。包装のライフサイクル全体で無駄を出さないようにする取り組みの現状を報告する展示コーナーも会場内に設ける。

同工業会の「IoT研究会」が取り組んでいる成果を報告する展示コーナーでは、熟練の検品作業者が製品の不良品をチェックする感性をAIシステムに学習させ、不良品の排除精度を向上させる装置が登場する。

(藤原秀行)

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