CBcloud、個人向けEC配送に参入へ

CBcloud、個人向けEC配送に参入へ

埼玉に自社初の専用倉庫を開設、年間100億円規模の売り上げ目指す

CBcloudが、新たに個人向けのEC配送事業に参入する準備を進めていることが分かった。埼玉県内で今年の上半期(1~6月)中に初めてEC専用の自社倉庫を構え、新規でインターネット通販を始めたメーカーや小売事業者などの商品を取り扱う予定。

CBcloudは荷物と運び手をマッチングするサービス「PickGo」が主軸。登録しているドライバーは軽貨物車両が3万台を超えるなど普及が進んでいる。従来は企業向けの配送がメーンだったが、最近は買い物代行など個人向けのサービス領域にも力を入れている。

今後は成長が続くECの荷物配送需要の取り込みも図る。5年以内に年間の荷物取り扱い数を5000万個まで高めたい考えだ。

個人向けEC配送では、利用者が注文した日に商品を届ける即日配送を展開。既に展開している緊急・即日配送サービス「PickGoエクスプレス」の枠組みを活用するとみられ、消費者が購入した商品をスピーディーに受け取ることを可能にして大手宅配事業者との差別化を目指す。まず東京23区内を配送エリアとする見通し。

既に大手メーカー1社から配送業務を受注しており、5年以内に契約企業を30社まで上積みして年間売上高を100億円規模へ伸ばすことを視野に入れている。EC専用の自社倉庫に契約企業の荷物を集約することで、登録ドライバーが集荷する負荷を減らし、輸配送効率化につなげる狙いがある。


(CBcloud提供)

(藤原秀行)

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