ビジネス書評・本棚からひとつかみ『劣化するオッサン社会の処方箋』

ビジネス書評・本棚からひとつかみ『劣化するオッサン社会の処方箋』

(山口 周著・光文社新書)

 現代社会に閉塞感をもたらしているもの、それは古い価値観と過去の成功体験にしがみ付き続ける劣化した「オッサン」である―。組織開発や人材育成のコンサルタントが、いかにそんな厳しい状況を打開するかを指南。オッサンにはおかしいと思えばはっきりと意見し、時には組織を離れることで圧力を与えよ、とばっさり。その論考は小気味良い。オッサンを切り捨てるだけでなく、輝ける存在になることが日本にとって大事と励まし、新たなことを勉強せよと背中を押しているのがいい。(2018年9月刊・760円)

(藤原秀行)

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