TOBで残り株式取得目指す、FAの領域強化など狙い
ダイフクは2月4日、東京証券取引所2部に上場している産業用電子機器メーカーのコンテックを完全子会社化すると発表した。
現在、ダイフクはコンテック株式の60.73%(2021年9月末時点)を所有している。2月7日から3月23日までの間、1株当たり2700円でTOB(株式公開買い付け)を実施し、コンテックの自己保有分を除いた残りの株式も取得を目指す。
ダイフクが残りのコンテック株式をTOBで全て取得した場合、取得額は約70億円となる見通し。
コンテックは産業用コンピューターや制御機器などを幅広く手掛けており、完全子会社化で事業基盤を強化。FA(ファクトリーオートメーション)の領域などで成長を加速させたい考え。投資家などから「親子上場」に厳しい目が向けられていることに対応する狙いもある。
コンテックは2月4日、ダイフクのTOBに賛同を表明し、株主にTOBへ応じるよう推奨する方針を発表した。
(藤原秀行)